EF66も登場から15年以上経ち、貨物牽引機としてすっかりお馴染みとなった昭和60年(1985)3月14日、ついにその時がやってきた。
東京発着のブルートレイン編成にロビーカーを増結することとなり、EF65では牽引力が不足するということで、貨物列車の縮小で身を持て余し気味だった一部のEF66に、白羽の矢が立ったのだ。
当事者である国鉄にしてみれば、単なる運用上の都合に過ぎなかったのだが、当時の鉄道ファンにとっては、まさに晴天の霹靂と言うべき出来事であったが、不可能と思われていた夢があっさりと叶ってしまい、むしろ呆気にとられた感すらあった。
ヘッドマークも誇らしくブルートレイン牽引の任にあたるようになったEF66は、それまで以上にファンからの注目を浴びる存在になったのは間違いないだろう。
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